住宅リフォームとゴミ
住宅をリフォームする際には、必ずゴミが出ます。
古い家を解体して新築する、建て替えの時も同様ですね。
出来るだけ費用を抑えたいのに、ゴミを捨てる費用というのが思いの外かかってしまうことがあるので注意が必要です。
今日はそのお話。
「捨てたい物」がでることをわすれないで
リフォームで出るゴミは、解体した時に出る廃材や、材料をカットした余りだけではありません。『捨てたい物』が出てくることを忘れないでください。
リフォームの工事を始める前に、その部屋にある家具や家財道具を全て運び出します。小さな引越しのようになるわけですが、兼ねてから捨てようと思っていたものを、よい機会だと、この時に捨てたくなります。引越しの経験があればご存じでしょうが、結構の量になります。
また、完成を想像したり、実際に完成した新しい部屋を見ると、やはり家具や照明、カーテンなども新調したくなってしまうものです。このとき、古い家具などが、やはり「捨てたい物」として出てきます。
問題はどうやって処分するか
こうして出た不用品ですが、ゴミ問題が深刻化する今日、どう処分するかが、厄介な問題です。
分別も必要ですし、有料化がすすんでいますので、出費につながります。
リフォーム工事をする業者に捨ててもらう
リフォーム費用の見積もりには、廃棄物処分料が計上されています。残材処分料という項目で記載されているでしょうか。
これは、工事で出る廃材を、業者が持ち込んだバケット(コンテナ)に入れて、廃棄する費用です。金額は、バケットの大きさによって決まりますので、最小限のものを持ち込むはずですが、余裕があれば、不要な家財道具も一緒に捨ててもらえるかもしれません。事前にリフォームを依頼する業者に相談してみましょう。
自分で捨てる
多くの場合、自分で処分することになりますが、処分方法の例をあげておきます。
1)リサイクルショップに持ち込む
捨てる前に、再利用を考えるべきですね。エコです。
思いがけず、不用品がお金になるかもしれません。
2)地域のクリーンセンターに持ち込む
可燃ごみについては、地域のクリーンセンター(ゴミ焼却施設)に持ち込むとよいでしょう。10Kgで数百円程度とかなり安く引き取ってもらえます。市町村のホームページを見たり、役場に電話して連絡先を教えてもらい、何が引き取ってもらえるか、受付時間、料金、持ち込む方法等を確認します。
3)廃棄物処理業者に持ち込む
可燃ごみ以外の不用品等、上記のクリーンセンターで引き取ってもらえないものについては、地域の廃棄物処理業者に持ち込みます。個人の持ち込みがOKの業者も、意外と結構あるものです。しかも、少量であれば、「料金はいらないよ」なんて言ってもらえることもあります。インターネットや電話帳で調べて、チャレンジしてみて下さい。クリーンセンターでも、「これはクリーンセンターで受け取れないから、○○産業さんにお願いして。」のように、外部業者を紹介してくれます。
4)普段のゴミの日や、廃品回収日に出す
当然ですが、小さくしたうえで、きちんと分別すれば、普段のゴミの日に出すこともできます。地域の廃品回収日もうまく利用しましょう。最近では指定ゴミ袋に課金されていて、有料となっています。クリーンセンターに持ち込むのと、どちらがお得かも、計算してみるとよいでしょう。
5)無料回収
最近では、方々で、不用品の無料回収が行われています。壊れた家電なども無料で引き取ってもらえるので、助かります。期間限定で行われることが多いため、折り込みチラシを欠かさずチェックしておきましょう。
早くからの行動を。小さく分けてコツコツ捨てるのがコツ
いずれにしろ、リフォーム計画と合わせて、ゴミをどう処分するかも、しっかり考えておく必要があります。
そして、できるだけお金がかからないよう、
早いうちからちゃんと考え、
自分で捨てられるものについては、
小さくわけて、コツコツと捨てていく
のが、リフォーム時のゴミ問題をうまく乗り切るコツです。
不用品を自分で処理する際に、電気配線に直接つながれている物については、くれぐれも注意してください。事故や火災につながりますので、そうした物は、電気屋さんに相談するか、リフォーム時に業者に任せましょう。
この先、ますます分別が厳しくなり、有料化が進むのは間違いありません。
リフォームの見積もりの廃棄物処分料も、捨てる物の種類と量、分別具合に応じて、上下するような日が来ようとしています。
いつかリフォームする、いつか建て替える、といった思いがあるのであれば、不用品についても、早め早めに考え、行動していきましょう。