屋根に陽があたらなければ発電できない

当然ですが、屋根にちゃんと陽があたらなければ、十分な発電ができません。

太陽光発電はとーってもオトクなのですが、それは十分な量の発電ができての話。屋根の日当たりが悪ければ、発電量は少なくなり、得ができないどころか、モトがとれずに損をしてしまうことになりかねません。

あなたの家の屋根には、陽があたりますか?

次のような条件のお宅は、しっかりと検討する必要があります。

  • 1)屋根にかげってしまう時間・箇所がある
  • 2)屋根の面が小さい(小さなパネルしかつけられない)
  • 3)東面、西面にしか屋根がない(東西面にしかパネルをつけられない)
  • 4)北面にしか屋根がない(北面にしかパネルをつけられない)

影になるなら、南じゃないなら、単結晶パネルに頼ろう。

ご存知の通り、屋根の南面にパネルを取り付けられれば、真正面から太陽光線を受け止められますし、長い時間にわたって発電をすることができます。

ところが、上であげた1)~3)のようなお宅では、受け取る太陽光線が結構減ってしまうんです。南向きに比べて。

かといって、悲観することはありません。そういったお宅の方が多いのですから。

受け取る光線が減ってしまうのなら、その貴重な光線で効率よく発電すれば良いですよね。

それを実現してくれるのが、「単結晶」のパネルです。詳しくは【鉄則5】で説明しますが、少々の影ができても、太陽が斜めに入ってきても(東西面への設置ですね)、効率が大変良いため、しっかりと発電してくれるのが、「単結晶」の特徴です。

また、効率が良いと言うことは、小さな面積のパネルしか乗せられない屋根(寄棟など)の場合も、たいへん有効です。

4)の北面にしか設置できないっていう条件は、やっぱり厳しいですけどね。

太陽光発電をあきらめるしかない屋根とは?

私とパナソニックの営業さんとの間で、この屋根だったらあきらめてもらおう、と決めている形があります。

その屋根では、まず十分な発電量が得られないからです。

その屋根とは、南が高くなった片流れの屋根です。

効率が良く、東や西に向けたパネルでも十分に発電してくれる「単結晶パネル」であっても、流石に反対に向けてしまっては発電できません。こういった屋根のお宅はあきらめるしかありません。

当然ですが、私は、満足な結果が得られないお客様に売り込んだりはしません。こういった屋根のお客様には、「残念ですが、あきらめてください」と、ハッキリお伝えしてます。

もちろん、ご自分で判断がつかない場合は、「見に来て!」とお申し付け下さい。メーカーさんとお宅にお邪魔して、屋根を見させて頂き、パナソニック製シミュレーションソフトでの試算してさしあげます。(無料です)

ダメな業者の見分け方

ところで、太陽光発電を検討中のあなたは、「どれを買ったら一番いいのだろうか?」「本当に得なの?」「雨漏りしないようにちゃんとつけてくれるの?」「アフターサービスは万全?」と、いろいろ不安ではないですか?

つまり、『どんな業者に任せたら安心なの?』って、不安なんですよね。皆さんそうです。

先ほど、「どんな屋根でも太陽光発電をつければ儲かる!なんてことはない」とお話ししました。残念ながら、屋根の形や向きによっては、モトがとれないことがあります。

あなたが身につけたこの知識を使って、業者が信頼できるかどうか、試す良い方法があります。

「どんな屋根でも大丈夫なのですか?モトがとれないことはないのですか?」と聞く。これだけです。

まともな業者だったら、屋根の向き、つまり陽のあたり具合で発電量がかわるから、最悪モトがとれないお宅もある(南が高い北流れですね)。ということを、正直に話すはずです。

お客様の利益/不利益は関係なく、とにかく売りつけたいだけの業者は、こういった不利な話は隠します。

だから、「どんな家でも大丈夫、モトがとれますよ」なんて言ったら、要注意。信用しない方が良いと思います。

ちゃんと不利なことも伝えて、その上で、「あなたの家の場合は・・・」と親身に考えてくれるのが、良い業者なのです。当然なんですけどね。

業者さんと話をするときには、是非、この簡単な方法を使って、信用してよい業者かどうか、あなたの厳しい目で見極めてみてください。

まとめ

  • ちゃんとパネルに陽があたらないと、十分に発電できない。元がとれずに損をする。
  • かげる時間・箇所があるなら、弱い光でも発電する「単結晶」パネルを選ぶと良い。
  • 東や西にしかパネルをつけられない場合は、斜めの光でも発電する「単結晶」パネルを選ぶと良い。
  • パネルをつける面が小さい場合は、小さい面でも効率の良く発電する「単結晶」パネルを選ぶと良い。
  • パネルを北面にしかつけられない家は十分な発電ができない。
    特に「南が高い片流れ」等。→あきらめましょう
  • 「どんな屋根でもOK」と言い切る業者は信用してはいけない。

あなたが太陽光発電でちゃんと得するための5つの鉄則

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